九州で味わう「古民家体験」— 日本の原風景にとけ込む旅
木の香り、畳の感触、囲炉裏のぬくもり。
九州には、そんな“懐かしさ”を感じられる古民家で過ごす体験が数多くあります。
ここでは、まず大分県中津市の人気ツアーから、九州各地の魅力的な古民家滞在スポットをご紹介します。
大分県中津市:Japanese Kominka Experience(日本の古民家体験)
九州北部の城下町・中津市では、築120年以上の古民家を舞台にした文化体験が楽しめます。
TripAdvisorに掲載されている Japanese Kominka Experience は、
着物の着付けや和菓子づくり、和食ランチを通して、日本文化の“暮らしの美”に触れられる特別なプログラムです。
口コミでは「まるで明治時代にタイムスリップしたよう」「日本文化を深く味わえた」と好評。
古民家の梁や土間、庭の造りなど、現代ではなかなか見られない職人の技を肌で感じられます。
この中津での体験は、九州をめぐる“古民家の旅”の始まりとしてぴったりです。
福岡県東峰村:古民家ヴィラあんたげ
福岡県の山あいにある東峰村には、築132年の古民家を和モダンに改修した「古民家ヴィラあんたげ」があります。
棚田百選にも選ばれた美しい棚田風景を眺めながら、ゆったりとした里山の時間を過ごせる宿です。
1日1組限定のプライベートヴィラで、滞在中はキッチンを自由に使えます。
地元食材を使った料理オプションも用意されており、まるで“もうひとつのふるさと”に帰ったような感覚に。
田舎料理や里山の静寂、星空の美しさを味わいたい方におすすめの宿です。
(参照:福岡県東峰村観光情報サイト)
福岡県うきは市:分散型古民家宿「みなも」「以久波(いくは)」ほか
うきは市福富地区では、築100年以上の古民家を再生した宿泊施設が点在しています。
まるで“まち全体が宿”のように、地域と一体になって滞在を楽しめるのが特徴です。
古民家「碓井邸」や「堀江邸」を改装した宿「みなも」、町家宿「以久波(いくは)」、別邸「虎屋」など、趣の異なる建物が揃っています。
地産地消の朝食付きプランや、地域住民との交流が楽しめる運営スタイルも魅力。
さらに、フルーツ狩りや森林セラピー、アウトドア体験など、自然と触れ合えるプログラムも充実しています。
(参照:福岡県観光情報「クロスロードふくおか」、ukihalove.jp)
長崎県小値賀島(おぢかじま):Experience the Kominka Stay
長崎県の離島・小値賀島では、100年以上の歴史を持つ古民家を1棟貸切で利用できる宿泊施設が複数あります。
「島で暮らすように過ごす」をテーマに、日常を離れた穏やかな時間が流れる場所です。
古民家の趣を残しながら、快適に過ごせるよう現代的な設備も整えられています。
フェリーや高速船でのアクセスが必要ですが、島に着いた瞬間から、時間の流れがゆっくりと変わるのを感じるでしょう。
海風と木の香りが混じる静かな夜は、まさに心を解くような体験です。
(参照:Kyushu & Tokyo、Japan Travel)
福岡県秋月:古民家貸別荘 我道庵
「筑前の小京都」と呼ばれる秋月には、築100年以上の古民家を改修した一棟貸しの宿「我道庵」があります。
昔ながらの街並みが残る静かな環境の中で、縁側で読書をしたり、庭を散歩したりと、ゆるやかな時間が流れます。
食事サービスや観光ガイドはあえて設けず、滞在者が自分のペースで過ごすスタイル。
便利さよりも“素の暮らし”を味わいたい人におすすめです。
(参照:gadouan.main.jp)
古民家ステイの楽しみ方
- 時間の流れを感じる:時計を見ず、朝の光や虫の声で一日を過ごす。
- 地域とつながる:地元の人と話したり、方言や習慣に触れることで旅が深まる。
- 自炊や手仕事を楽しむ:薪を割る、米を炊く、野菜を刻む。そんな小さな行為に豊かさを感じる。
まとめ:九州の古民家で、“暮らすように旅する”
中津の古民家体験を皮切りに、東峰村、うきは、小値賀島、秋月へ。
九州各地には、時を越えて人々の暮らしを伝える家々が今も息づいています。
便利さや速さを手放し、自然とともに暮らすように滞在してみると、
きっと“本当の豊かさ”に気づく時間が流れるでしょう。